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レシピもなければ足し糸の数も決まっていなかった。そんなスタートだったんです。という話

マクラメワークショップ

– この記事は2020年7月号の冊子「ノマドバコ通信/連続通信講座vol.1-1号」の記事を編集したものです –

「ノマドバコ」という屋号で活動をはじめたのが2011年の1月。
もうすぐ10年もたつということに驚きます。
とはいえ、活動を始めたばかりの私には自分の教室もなく、知り合いの喫茶店やパン屋さんの2階や休店日の美容院などを間借りしての 「ノマド」での活動スタートでした。
講師も自分一人。今より技術も未熟で編める作品のレパートリーも少なかったです。
初めてのワークショップは、とてもとても緊張したのを今でも覚えています。(初回の参加者のほとんどは友人とその家族、その友人とかでした)

はじめのうちは編み図もなく、ただ完成写真をプリントしたものを配ったりそれすらも配らなかったり。マクラメを始めるきっかけとなった、1年半におよぶ長い旅の途中(昔バックパッカーのようなことをしていました)そうやってペルー人やコロンビア人に教わってきたので同じように教えてしまったのです。

フレーム部分の足し糸にしても、はじめは場所も本数も決まってなくて。おおよそのゴールを目指してみんなで一緒に考えていたようなそんな講座でした。
今思うとめちゃくちゃで、生徒さんも私も大変で、よくみなさん一緒に考えたり、頑張ってくれたなぁと思います。
そのうちに、記録の為にと個人的に写真をコマ撮りで撮る生徒さんが出てきて「あぁなるほど、コマ撮りはいいですね。」と採用させていただいたり、本当に手探りばかりでした。
ただ、あのころの講座にはあのころの講座のいいところがあったよなぁ、なんて思うこともあります。

あのころの生徒さんは「マクラメって答えがないよね。」とどこまでも自由なマクラメという手仕事の魅力を、一緒に探し求めた、仲間のような存在でした。

だんだんと複雑なデザインが生まれたのも、当時の生徒さんのおかげです。
「石と石を連結させたい。」「今度はもっと大振りのものを。」などなど技量不足の私は、「時間をください。」といい、四苦八苦しながら考えたものでした。

懐かしい思い出です。
こんなマクラメに関する思い出話などを毎号少しずつ綴っていけたらと思います。

Nomad Baco 愛

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