インドで石を買う時の話
– この記事は2020年10月号の冊子「ノマドバコ通信/連続通信講座vol.1-4号」の記事を編集したものです –
教室に来られている方はご存知の方が多いですがノマドバコのワークショップで使用している天然石ルースのほとんどはインドのジャイプールか、中国の広州で買い付けたものです。
今日はジャイプールでの石の買い付けの話です。石のマーケットはジャイプール
の町の中に3つほどあります。マーケットに入ると小さな店がたくさん並んでいてその店によって、宝石が専門だったり、マクラメに使えるようなルースがあったりと様々です。ただ、教室で使っているようなサイズが揃っている石屋さんは少なくて、オーダーして作ってもらうことがほとんどです。
石を買い付ける上で大切なのは、自分の中で、どのくらいのクオリティと値段の石を購入したいのかをあらかじめ決めておくことだと思います。例えば、教室でも人気のレインボームーンストーン(ホワイトラブラドライト)などは、上は宝石質のハイクオリティなものから、値段を下げれば、薄っすらと光っているかどうかくらいのものまであり、値段も10倍以上の幅があるように思います。
そのあたりが曖昧だと、どんどん綺麗な石が出てきて、気づいたら宝石のようなお値段のものを買ってしまっていた。なんていうことになります。
「インドなどで、ぼったくられないかどうか」ということを時々聞かれるのですが私も、未だに自分自身が適正価格で購入できているかはよくわかっていません。
自分が納得できる価格なら、それがお互いにとっての適正価格くらいの気持ちでいいと思いますが、確かにほとんどのお店はまずは高い値段を言ってきますので注意は必要です。1個あたりいくらまで。と予算を予め伝えておくことも大切です。
それと、これはインド買い付けに限らずですが、とっておきの天然石で、しっかりと編み込みの入ったマクラメを身につけていると、好意的に接してくれる石屋さんが多いような気がします。話のきっかけになりますし、マクラメに向いている石を出してくれやすくもなります。
マクラメペンダントを作ってくれと頼まれることもインドでは時々ありました。
その辺りは、時間と相談して対応してくださいね。
インドの話をしていると、インドに行きたくなります。今はインドのお店からオンラインで動画や写真を送ってもらいながら、石を選んだり、オーダーをしたりしているのですが、やっぱり直接選びたいです。
甘ったるいチャイを何杯も飲みながら、次々と天然石が目の前に出てきて、強い光に目がやられそうになりながら、何時間も何時間も石と向き合う時間が私はとても好きでした。来年、再来年には、またあの頃のように訪れることが出来るようになっているのか。先行きは不透明なままですが、そう願うばかりです。
店長 愛