Columnコラム

マクラメのことやワークショップについてなど

マクラメ講師紹介- まゆ

タッチングリングオーバル/マクラメ

– この記事は2020年7月号の冊子「ノマドバコ通信/連続通信講座vol.1-1号」の記事を編集したものです –

ノマドバコ の講師と店長アイのリモート対談。

今回は自身のデザインでのワークショップ課題を初めて手がけたまゆとの話です。

(ノマドバコ)マクラメ編みをはじめたきっかけを教えてください。

(まゆ)マクラメをはじめたのは2014年でした。はじめは本を買って自分一人でやってみようと思ったのですが、全く出来なくて。小学生の頃のミサンガブームだった時も、本を買って刺繍糸もたくさん揃えたのに、全然出来なかったんですよね。独学でやるのが向いてないんだと思います。
これは教わった方が早いと思い、探したらノマドバコ を見つけたのですが、予約が全然取れなくて。結局本当は単発で「初心者のためのライオン」を教わりたかったのですが、平日の初心者向けの連続講座だったら予約が取れたので、その講座で「フレームブレスレット」から習いはじめました。編み目もゆるゆるなのですが、今でも大切にとっています。

(ノマドバコ)まゆさんは、はじめからそつなくこなしていた印象だったのですが独学でのそんな苦労もあったのですね。マクラメのどんな所に魅力を感じて、はまっていきましたか。

(まゆ)連続講座の時も、全然そつなくなんてことは、ありませんでした。結構編める方が多い回だったので、プレッシャーを感じながら通っていたんですよ。マクラメは目に見えて上達していくのがわかるのが、面白かったです。
あとはやっぱり自由度の高さですね。足し糸をしていったりすることで、作りたい形を作りやすい手芸だと思います。

(ノマドバコ)そうですね。私もマクラメの自由度の高さは大きな魅力だと思います。まゆさんの作品は、いわゆるエスニック調のマクラメというよりも、ジュエリーとの中間のような、繊細できちんとした装いにも似合うようなデザインが多い気がします。今回の指輪の作品もオフィスなんかでも着けられそうなデザインですね。今回の作品をレシピ化するにあたって、苦労したことなどあれば教えてください。

(まゆ)このデザインは友人に指輪を作って欲しいと頼まれて作ったものが元のデザインとなっています。指輪の繋ぎ合わせる接続部分をいかに目立たないように、綺麗にするかがとても苦労しました。オーバルとラウンドの天然石を使った2種類のデザインを作ったのですが、合わせて50個は試作を作りました。

(ノマドバコ)50個はすごいですね。綺麗に作るコツなどもあれば教えてください。

(まゆ)今回は石も小さくてシンプルなデザインなので、いつも以上に結び目の硬さが大切だと思います。0.25mmにコードをさくと、石包みの際にタブレロに軸糸のコードを固定してもすぐに軸糸が緩んできてしまいます。軸糸を固定した後でさらに網戸クリップでタブレロの上下をはさむようにしています。また、タッチングの巻糸の方には、蜜蝋を少量擦り付けるようにして、コードに少し硬さを持たせてから編んでいます。付けすぎると、コードの色が白っぽくなってしまうので、様子を見ながらコードに2〜3回こするようにしています。

(ノマドバコ )0.25mmのコードはどうしてもふわふわしてしまいますもんね。蜜蝋を使ったことはなかったので、今度やってみますね。作品を作るときは、先にデザイン画のようなものを描いてから製作しますか?

(まゆ)デザイン画というほどのものではないのですが、ふと思いついた時にスマホのメモ帳にアイデアだけ描きためています。そして、製作するタイミングがきた時にそのアイデアを見直してみて、形にしていきます。

(ノマドバコ)他の作品(私物)もいくつか見せてください。

(まゆ)ピアスの作品は、ストールなどに引っ掛けてしまったりしないよう出来るだけ下の方に焼きどめがこないように気をつけてデザインしました。また、ピアスはどの角度から見ても可愛いように立体的なデザインもあります。
ブレスレットの方は、私にしては、結構編み込んだデザインでいつもとは違うイメージかもしれません。編むのが楽しくて作った作品です。

(ノマドバコ )いつかレシピ化して欲しい作品がたくさんありますね。私はまゆさんの綺麗目デザインが好きなので、今から楽しみです。

(ノマドバコ)プライベートについて聞かせてください。まゆさんは多肉植物がマニアっていうくらいに好きなんですよね。

(まゆ)はい。多肉植物の中の「リトープス」というジャンルのものを育てています。ちょうどマクラメをはじめた頃にリトープスも育てはじめました。リトープスは主に南アフリカで生息しているのですが、鉱物に擬態して生きているんです。「生ける宝石」と呼ばれていて、マラカイトなど石の名前がついたリトープスもあるんですよ。

(ノマドバコ )本当に鉱物みたいな魅力がありますね。失礼だけどパッと見、少しグロテスクな印象もあるけど、見れば見るほどハマる感じですね。

(まゆ)そうなんです。鉱物好きな方は「リトープス」もお好きな方が多いんじゃないかと思ってます。気難しい植物なので、どうしたら美しく元気に育つか、日々観察しつつ大事に育てています。

(ノマドバコ)最後にまゆさんのデザインされた【タッチングリングオーバル】【タッチングリングラウンド】を受講のみなさまにメッセージをお願いします。

(まゆ)私にとって、はじめてのレシピ化されたデザインです。すごく小さな石を使いますので普段だと手が届かないような少し高級な石なんかでも作ってみていただきやすいかなと思っています。いろいろな色と石で、楽しんで作っていただけたら嬉しいです。

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