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マクラメのことやワークショップについてなど

マクラメ講師紹介-nulla egy ゆかり

ゆかりバングル

– この記事は2020年11月号の冊子「ノマドバコ通信/連続通信講座vol.1-5号」の記事を編集したものです –

ノマドバコの講師と店長アイの全5回のリモート対談。最終回はnulla egyゆかりです。

(ノマドバコ)マクラメ編みをはじめたきっかけを教えてください。

(nulla egy)2012年のハンガリーのオゾラフェスティバルで初めてマクラメと出会いました。南米の旅人たちが車で売り歩いていたんです。すごくボリューム感のあるデコラティブな作品で衝撃を受けました。ただ、買うには手が出ない値段だったこともあり、自分で作れたらと思い、帰国後ノマドバコに初めて行きました。ちょうど吉祥寺の半地下の教室が出来たばかりの頃でした。

(ノマドバコ)その後、神戸の出張ワークショップにも来てくれたんでしたよね。

(nulla egy)はい、当時も香川と東京を行ったり来たりの生活を送っていましたので、神戸は行きやすかったんです。神戸では巻き結び講座を受講したのですが縦巻き結びを覚えるのが必死すぎて、ついていくのが大変でした。周りと会話する余裕もなく、一人でただひたすらに黙々と編んでいましたよ。

(ノマドバコ)私と一緒でゆかりさんは覚えるまでは結構時間がかかるタイプでしたよね。けど、基本技法を習得した後アレンジに入るのは早かったですね。

(nulla egy)すぐゴテゴテしたくなっちゃうんですよね。ビーズを付け足してみたり、色数を増やしてみたり、盛ったアレンジを当初からしていました。

(ノマドバコ)nulla egyという屋号で活動を開始したのはいつ頃ですか。たくさん出店活動をされていますが、そのあたりも教えてください。

(nulla egy)屋号をつけたのは、2014年にアースガーデンにノマドバコの生徒さんたちと共同出店した時です。nulla egy(ヌラエッジ)はハンガリー語で0と1という意味なのですが「ここから新たに始めよう」という気持ちでつけました。
その後、2015年には色々なイベントに出るようになりました。「とにかく数を編もう。そのためにはたくさん出店しよう。」と思ってのことです。はじめのうちは音楽イベントを中心に出店していたのですが、その後、蚤の市などに出店するようになり、ミネラルショーなどにも出すようになりました。今はミネラルショーが中心の出店となりますが、ミネラルショーだとお客様に石の良さがわかってもらえるのでその楽しさがあります。今はコロナの影響でミネラルショーも入れ替わり制だったり事前予約制だったりもありますが、出店活動は続けています。2020年12月の池袋の東京ミネラルショーも出店予定です。

(ノマドバコ)アシスタントとして手伝ってもらったのは神戸の出張ワークショップからでしたよね。

(nulla egy)はい。いきなり出張ワークショップでフルでの活動だったので大変でしたがいい経験でした。

(ノマドバコ)腕章(画像)について教えてください。

(nulla egy)この作品は3日間、10時間ずつかけてガーッと編んだ作品でした。何かが急に降りてきた感じで、取り憑かれたように編みました。これがあったおかげで大作にも挑めるようになった、とても思い入れのある作品です。

(ノマドバコ)ワークショップ作品で思い入れのあるのはどの作品ですか。

(nulla egy)【三連水晶】です。水晶を横にした作品を作ろうということでスタートした作品でしたが、トップ部分、首回り、アジャスター、エンドとセットで作った初めての作品です。

(ノマドバコ)デザインする時のことについて聞かせてください。ゆかりさんは【ワイドリング】など立体的なフォルムのデザインが多いですよね。デザイン画などは描いていますか。立体構造の作品の時はどのようにしているのでしょうか。

(nulla egy)昔はデザイン画を描いていました。まずは石の配置を決めてから、おおまかな流れを描いていた感じです。イメージを形にする練習として始めに絵にしていたのですが、イメージを形にすることに慣れてきたら、石の配置だけ決めて編み進めるようになりました。立体に関してなのですが私は基本的に妄想が好きなので、頭の中で立体構造を組み立ててから、実際に編む感じです。

私の中での昔ながらのマクラメはタペストリーなど平面的な印象が多いのですが、その先に進化させるためには立体なのではないかという試みも込めて立体的なデザインに取り組んでいます。

(ノマドバコ)マクラメの新たな試み、いいですね。日本画とのコラボ作品なども発表していますよね。

(nulla egy)はい、妹が日本画家として活動していまして、彼女の掛軸作品の風鎮部分をマクラメで製作しました。2017年ごろから考案はしていたのですが、掛け軸の作品は妹にとっても初めてのことでしたので、布部分の実験をしたりで、コラボ作品を実際に作り始めたのは2019年ごろです。

妹のホームページから作品画像が見られますので、よかったら覗いてみてください。
【福本百恵ホームページ】http://momoe.html.xdomain.jp
2021年9月25日〜10月8日 新生堂(青山)にて個展

(ノマドバコ)プライベートについてお聞かせください。この鳥居の画像とポルトガルのBOOMフェスティバルについてもお願いします。

(nulla egy)天空の鳥居は地元香川の名所です。2020年は四国で過ごすことが多かったので色々と四国巡りを楽しんでいます。先日は高知に鰹を食べに行ったりしました。

プライベートでは、最近ヨガを始めました。インドの楽器シタールとタブラの音楽に合わせてレッスンをしてくれる素敵なヨガスタジオが近所にあることを知って通い始めました。その素敵なご夫婦はいつもは全国色々なイベントに出ているのだけれどコロナ騒動でそうもいかずに、ヨガ教室を始められたようです。
また友人がやっているZOOMレッスンの瞑想も始めました。コロナで制約のある中で普段目を向けることがなかったことが見えてきたりと新しい発見のある毎日を過ごしています。

ポルトガルのBOOMフェスティバルは念願の出店だったのですが、灼熱の砂漠のような場所でマクラメの編み目の中に細かい砂は入るわで大変な思い出です。

(ノマドバコ)最後に通信講座課題vil.01の作品【エダマメエンドブレス 】について一言お願いします。

(nulla egy)エダマメエンドブレスは、ダブルねじり編みを長くすればチョーカーにもなります。均等な力加減できつく編み込むと綺麗に仕上がります。

(ノマドバコ)今後の出店予定も盛りだくさんですね。これからも素敵な作品を楽しみにしています。

【講師プロフィール】 nulla egy ゆかり
2012年  ハンガリーでマクラメと出会う
2013年  マクラメを始める
2014年  nulla egyとして活動を始める
2015年  様々な出店を本格的に始める
Nomd Bacoの講師になる

講師HP: https://nullaegy.com

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