Columnコラム

マクラメのことやワークショップについてなど

マクラメ講師紹介-Nomad Baco愛

マクラメレザーキーホルダー

– この記事は2020年10月号の冊子「ノマドバコ通信/連続通信講座vol.1-4号」の記事を編集したものです –

ノマドバコの講師と店長アイのリモート対談。今回はnulla egy ゆかりにインタビュー役をお願いしてお届けします。

(nulla egy)ノマドバコが開店して、来年の1月で10年なんですよね。今更ですがマクラメ編みをはじめたきっかけについて教えてください。

(ノマドバコ)マクラメをはじめたのは2008年ごろからバックパッカーで南米を周っていた頃です。ペルーのクスコという町でマクラメを販売している「カリン」という現地の女性にマクラメの基本を手取り足取り教えてもらいました。その町に滞在したのはたしか2週間くらいだったかと思いますが、毎日彼女のお店に行って、隣で教わりながらブレスレットなどのパターンを覚えて、宿に帰ってから復習でもう1本同じブレスレットを編んで、次の日、別のパターンを教えてもらう。という繰り返しでした。巻き結びや、四つ畳みなど、結び方の名前も知らないまま、目で覚えていった感じです。

(nulla egy)その方はマクラメの教室をやっていたという訳ではないんですよね。どうやってはじめは教えてもらうことになったんですか?

(ノマドバコ)はい、雑貨屋さんのようなお土産ものなどを売っている店で、自分のマクラメ作品も売っている感じでした。はじめは、作品に見惚れている私に普通に接客してくれていたのですが、私が「こんな素敵なものが自分でも作れたらいいのに」と言ったら、「教えてあげる」と申し出てくれた感じでした。

彼女も彼女のお店のスタッフもとても親切で、一緒にご飯を食べたり、スペイン語やケチュア語やアイマラ語(現地の元々の言葉)を教えてくれたりと、とても楽しい時間を過ごしました。旅行中、遺跡や観光地に行くことも好きでしたが、何より現地の人々と関わりの深い時間を持つことを楽しんでいました。

LINHASITA社のワックスコードを使うべきだと教えてくれたのも彼女でした。ペルーの手芸店にはブラジルやアルゼンチン、いくつものメーカーのワックスコードが販売されているのですが、彼女の一押しが今ノマドバコで使っているワックスコードだったのです。
お別れの時に、メールアドレスは交換したのですが、後日メールしてもエラーで繋がらず、彼女とは結局それっきりです。まだfacebookなども普及していなかった頃だったので。とても残念です。いつかペルーをまた訪れた際には探し出したいです。当時の顔写真だけはちゃんと持っているので。

(nulla egy)帰国してから、ノマドバコを始められたわけですね。WS作品も随分と増えましたが、思い入れのある作品について教えてください。

(ノマドバコ)「揺れる雫」ですね。可動するところや上下のパーツで切り離してアレンジがしやすい点も気に入っていますが、全体のフォルムも自分の課題デザインの中で一番好きです。
対象者を上級者さんとしていますが、0.75mmのコードですし、素直なコード使いの作品なので、中級者さんでも十分に取り組める作品になっています。あの作品は、「スランプでもう何もデザインできない」と思っていた時期に作ることが出来た作品でした。一度手が動き出したら形になるまではあっという間だったのを覚えています。

(nulla egy)ワークショップ課題をデザインする時のことを聞かせてください。

(ノマドバコ)今回、講師のみんなとリモート対談していて、作品作りの際に何度もやり直したり、ほどいたり、色々なパターンで試作したりしていると聞いて、正直驚いたんです。すごいなぁと思いました。私の場合は、部分的にほどいてやり直して結果上手くいく。ということは、ほぼなくて、フォルムにしろラインにしろ何か気に入らなかったら、その全てがやり直しきかずにボツになってしまい、大抵の作品は一発オーケーか、全然ダメかのどちらかがほとんどでした。
これからも結局そうなるのかもしれませんが、他の講師のように、もっとやり直してみたり、何パターンも試作してみたりも見習っていかないとな。と思いました。

(nulla egy)今回の連続通信講座vol.1の【レザーキーホルダー】は、ピアスにするかキーホルダーにするかで、講師全員で相談して、革も取り入れてみようということでキーホルダーに決定したんでしたよね。今回の作品について一言お願いします。綺麗に作るコツなどもお願いします。

(ノマドバコ)長いタッチングを絡ませる作品が最近好きで、今回のこの作品も27.5目タッチングを結ぶ箇所が出てきます。そういう時は、次の工程に進む前に、結び目を少し絞るように上に押し上げて、形を整えることが大切です。それぞれの手のクセで、左右でタッチングの長さが変わってしまうことがよくありますので、左右の長さを揃えてから、絡ませるようにしていただくと、いいフォルムになると思います。
レザー部分については、初めての方は戸惑うこともあるかと思いますが楽しんで作っていただければと思います。

(nulla egy)ノマドバコの今後のことについて聞かせてください。

(ノマドバコ)今まで私は、マクラメは手取り足取り教えないと細かいところまでお伝えすることが難しいと思い、対面でのワークショップにこだわってきました。けれど、今年(2020年)に入ってからの休講せざるをえない状況の中、DVD販売や通信講座などに踏み切り、遠隔での新しい可能性もまだまだあるのだという気づきを貰えたと思っています。
まだ、今後どのような展開になっていくのかはわかりませんが対面でのワークショップも大切にしながら、遠隔での講座にも力を入れていければと思っています。

(nulla egy)プライベートについて聞かせてください。ノマドバコ 通信の1号に書いてありましたが、ウーパールーパーを飼い始めたんですよね。

(ノマドバコ)はい。2020年のコロナ騒動始まりでの引きこもり期間に、里親募集で譲っていただきました。ウーパールーパーって1度の産卵で100匹以上赤ちゃんが産まれるそうなんです。春先が赤ちゃんの里親募集が多く出回る時期だというのは何となく知っていたので今回お迎えすることが出来ました。

いつか飼いたいなぁという思いで、育て方の本などは随分前から持っていましたので、念願叶ってとても幸せです。幼少期の成長はとても早くて、譲っていただいた時は5cmほどだった身体が、今では15cmくらいあるので、苦手な方には厳しいサイズになってきたかもしれません。

(nulla egy)最後に連続通信講座をご受講の皆さまに一言お願いします。

(ノマドバコ)改めて、ご受講いただきありがとうございました。皆さまが楽しんで製作されることを講師一同願っています。これからも皆さまに喜んでいただけるような講座などを提供していくことが出来るように、講師のみんなと模索していけたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。

講師プロフィール
Nomad Baco 日高 愛
2008年  南米旅行中にマクラメを始める
2011年 1月 ノマドバコOPEN
 喫茶店や美容室などで間借りしながらマクラメ
 ワークショップの活動をスタート
2013年 9月 吉祥寺教室オープン(半地下)
2015年 9月 吉祥寺教室移転(駅前)
2019年11月 中野教室移転

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